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日本人が開発した「最強磁石」世界を席巻する凄み スマホや自動車に不可欠な「ネオジム磁石」

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  • 左巻 健男 東京大学非常勤講師。元法政大学教授、『RikaTan(理科の探検)』誌編集長

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今や100円均一の店でも買える、世界最強の磁石性能を持つ「ネオジム磁石」。日本人が開発したことをご存じでしょうか(写真:東洋経済オンライン編集部)
日本の科学技術力の低下が懸念されていますが、歴史をたどると日本で発明された優れた技術がたくさんあります。今回はその中から、家電や自動車などに欠かせない「ネオジム磁石」の開発についてRikaTan(理科の探検)誌編集長の左巻健男氏編著『世界が驚く日本のすごい科学と技術』から一部抜粋・編集してお届けします。

製品の小型化・高性能化に寄与するネオジム磁石

現在、世界最強の磁石性能をもつ永久磁石はネオジム磁石です。

磁石(マグネット)は、メモなどの書類を固定するのに使われるなど、生活の中でとても身近な存在です。メモなど書類の固定には鉄製のカラーキャップでおおわれた黒色のフェライト磁石がよく使われていますが、私は、ネオジム磁石を使っています。

100円均一の店で、4個1組110円で購入したネオジム磁石は、大型クリップをたくさんくっつけることができるほど、磁力が非常に強いです。スチール書棚の枠に書類をネオジム磁石ではさんだり、ネオジム磁石に書類をまとめたクリップをつけたりすれば落ちないからです。

実は、見えないところでも重要な役割を果たしています。例えばスマートフォンは、着信音や通話音声のスピーカー、マナーモード時にブルブルする震えを発生させるモーターなどにはネオジム磁石が使われています。高性能磁石でスピーカーやモーターを小型化できたこともあって、スマートフォンが片手に収まるサイズになったのです。

ほかにも自動車や家電などいろいろなところに多くの用途で使われ、製品の小型化・高性能化に寄与しています。

ネオジム磁石は、1984年、当時住友特殊金属に所属していた佐川眞人(1943~)によって開発されました。

ネオジム磁石の磁力は強力(筆者撮影)
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