わたしは確かに有名になりたいと願っていた
わたしはとても有名だった時期がある。表参道の靴屋さんにいたら、外に人だかりができていて、何があるんだろう? と思ったら、わたしを見に集まった人たちだと知って驚いた。じろじろとみられて、ぞろぞろとついてきて、怖かった。
その3カ月前まで、わたしは確かに有名になりたいと願っていた。そうすれば知り合いが増えて、みんながわたしを知ることになるから、きっとわたしが抱えているこの孤独は埋まるのだろうと考えていた。
しかし、どうだろう。そのとき、わたしは都会の真ん中で知らない人に囲まれてこう叫びたい気持ちでいっぱいだった。
「世の中全員、わたしを忘れてください」
有名になることが孤独を埋めることではなかった。むしろ知らない人がわたしに対していろんな感情をもっているのは恐怖に近かったし、いつも見られながら生活するのは落ち着かなかった。一歩外に出るといつも誰かに見られていると感じながら暮らした。
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【ジャスティン・ビーバーの「ロンリー」を聴いて泣く】
