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国民の「不安」が政治的決定に入り込む危うさ 不確実性にいかに冷静に正対できるかが重要だ

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  • 苅谷 剛彦 上智大学特任教授・英オックスフォード大学名誉教授

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(写真:Elnur/PIXTA)

6月上旬に行われた読売新聞の世論調査によれば、今後「日本が防衛力を強化すること」への賛成意見が72%を占めた。防衛費増額にも半数以上が賛成した。その背景にはウクライナへのロシアの侵攻があったことは間違いない。3〜5月に行われた朝日新聞の世論調査では、ロシア、中国、北朝鮮に「軍事的脅威」を(「大いに」+「ある程度」)感じる回答が8割から9割に及んだ。

遠い欧州での戦争が、毎日のようにテレビで生々しく伝えられる。しかも、報道の立場は、侵略するロシアと自国防衛に当たるウクライナとの関係を、専制主義対民主主義の対決として描き出す。自由と民主主義、法の支配といった価値観を共有する西側と、それを否定する専制国家という対比である。

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