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キャリア・教育 #先生、どうか皆の前でほめないで下さい

就活生はなぜ「研修制度」について質問するのか 採用現場でも発揮される「いい子症候群」的行動

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  • 金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授

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就活生がよくする質問から見えてくる、ある傾向とは(写真:kikuo/PIXTA)
春。会社説明会シーズンが終わり、そろそろ面接開始という企業も多いだろう。毎年この時期になると、採用担当や面接官になった同僚から「若者たちの本音がまったく見えない」「イライラする」と愚痴を聞くこともあるのではないだろうか。
とくに最近では「人前でほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい」という若者も激増している。イノベーションとモチベーションの研究家が、若者心理に迫った新著『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』が話題を呼んでいるが、金沢大学と東京大学で教鞭を執る著者の金間大介氏は、学生たちの就職活動を間近で見ていて気づくことがあるという。

人事が凹む質問「御社の研修制度」

就職活動がいよいよ本格化してきた。

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今年も会社説明会や採用面接の際に、こんなテンプレートなやり取りが繰り返されている。

「それでは学生の皆さん、何か聴きたいことはありますか?」

(しばし沈黙)

「なんて、いきなり質問なんてしにくいですよね(笑)。でも、どんな初歩的なことでも構わないですよ。皆さんはわからないことがあって当然なんですから」

それで、ようやくなされる質問がこれだ。

「はい。質問ですけど、御社ではどのような研修制度が用意されているのでしょうか」

おいおい、また研修制度か。

と、人事担当の皆さんは凹んで当然だと思う。

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【「仕事にもマニュアルがあるはずだ」】

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