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IKKOさん「他人と比較するのは無意味」と考える訳 ほかの誰かの価値観の中で生きていていいの?

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  • IKKO 美容家
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③ 目先のことばかりにとらわれない

人はどんなに気をつけても、ひいき目で自分を理解しようとするものだと思います。だから私は50代の頃から、もう1人の自分を肩の上のほうに置くようにして、俯瞰するよう心がけています。

この生き方というのは、ときにとても苦しくなることがあります。だけど、年齢を重ねれば重ねるほど、人は注意してくれなくなるものだと思うのです。自分のことを冷静に見ることの大切さ。
俯瞰で、俯瞰で。

④ 中身の濃さを大事にする

古来、羊というのは富の象徴でした。羊の数が多ければ一見富を持っていると思いがちになるけど、でも一番大切なことは、数少なくてもいかに価値のある羊を持っているかです。

この教訓からわかることは、最初のうちは質より量を大切にして、目利きの力を養うということ。そして、ある程度の力を得たら、量よりも質の良いものを選んでいくこと。例えば、着る服も歳を重ねたときに、数が少なくても質のいいものを着ていた方が、素敵に見えるのと同じことだと思います。

友達だってそうです。友達が多いといっても、本当の意味での友達が1人いる方が私は素敵だと思います。この言葉は、表現の使い方は違えど、すべてに関して「中身の濃さが重要」だということの例だと思うのです。

人は1人では生きていけない

⑤ 一生懸命ではなく一所懸命に

裏方のヘアメイクアップアーティストから表舞台に出させていただくようになって、つくづく感じることは、「人は1人では生きていけない」ということです。

人生を振り返ってみると、エゴイスティックに頑張ってきたこともありました。それが必要な時間もあったかもしれません。でも歳を重ねたときに、1つの目標に向かって、皆で何かを成し遂げたときの素晴らしさを感じるようになったのです。

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輪をつくって、1つに集中して向かうことで、素晴らしいものが生まれることもあります。だから私はIKKOという1人の「美容家・タレント」として生きていくときに、「1つの所に向かって懸命」になってくれるスタッフが今何人いるのかを大事にしています。周りがいるからこそIKKOが成立するから。

1つの所に集まる皆の想いが強くなればなるほど、いいものが生まれてくるから、一所懸命、一所懸命。

以上、『1ミリの優しさ』より、抜粋して5つ紹介させていただきました。ここまで読んでくださった皆さまに、心から感謝いたします。人生がうまくいかないとき、立ち止まってしまったときには、「苦しいときや辛いときに頑張るのは難しい。だから、1日1ミリでも前に進めば大丈夫。少し後ろに下がっても、また1ミリ前に進めばいい。」この言葉を思い出して。

焦らず、ゆっくり、ゆっくり。今回のメッセージが、どこか1つでも、じんわりと響いてもらえたら嬉しいなと思います。

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