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ロシアのウクライナ侵攻を冷静に見つめる中国 中国は独自の視点から欧州情勢を分析する

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  • 富坂 聰 ジャーナリスト・拓殖大学教授

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世界に支援を呼びかけるウクライナのゼレンスキー大統領は、国連安保理でもビデオ演説を行った(写真:President Of Ukraine/ZUMA Press/アフロ)

テレビの報道番組は「わかりやすさ」という名の幼稚化が深刻だ。そんな中、NHK BS1で毎朝放送している「ワールドニュース」は参考になる。各国のテレビニュースを翻訳して紹介するだけの番組だが、日本とは別の視点を知ることができる。

だがロシアのウクライナ侵攻で番組に異変が起きた。ロシア国営テレビの枠が消え、代わりにウクライナ公共放送のニュースが放送されるようになったのだ。

「ロシアのプロパガンダは垂れ流さないぞ」という意思表示なのだろうが違和感はぬぐえない。それを判断するのは視聴者だからだ。自国の価値観にそぐわないからと外国の放送を遮断するのは、中国のやり方と変わらない。

そもそもウクライナ戦争を伝える日本メディアのウクライナびいきは過剰なほどだ。もちろんロシアの軍事侵攻は許されるものではないし、ウクライナの被害を伝えるのには大きな意味がある。だが、連日のように「専制主義国家の暴挙」「独裁者の所業」と述べ立て、戦争の原因を専制主義とプーチン大統領の指導者としての資質に求める姿勢にはあきれるしかない。

複雑な国際関係をそんな単純な理解で済ませるのであれば、日本はいつか大国の思惑に踊らされ、戦争の当事国になりかねない。筆者はそれを危惧する。

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