「競争は厳しいが、積極投資続ける」
エンビジョンAESCグループ CEO 松本昌一
EV(電気自動車)普及の動きが広がり、2030年にはEV用電池の生産量が世界で2000ギガワット時(GWh)を超えるとの予測もある。われわれとしては少なくとも200ギガワット時程を目標としたい。
その中で、茨城、英国、フランスの3つの拠点新設に加えて、中国の内モンゴルで商用車向けと家庭用の定置向け電池の工場建設を決め、来年以降に稼働する。競争環境はそうとう厳しいが、積極的に投資を進めていきたい。
電池の競争力の中でも、とくに大事なのが品質・安全性。ここがわれわれとしての大きな差別化要因になる。会社が立ち上がってから10年以上が経ち、60万台を超すEVに電池を供給してきたが、発火事故や煙が出るといった事例は知る限り1件もない。電池のエネルギー密度が高まっていく中で安全性はより重要になる。ここは妥協しない。
拡販のベースとして、日産自動車や仏ルノー、三菱自動車の3社アライアンスと密なコミュニケーションを取っている。一方で、ここ以外の関わりも増やしていきたい。例えば中国では、現地のメーカーと組んで新たな市場を開拓しようともしている。
19年に(中国資本の)エンビジョンAESCという会社になり、日産・NEC傘下のときより開発や生産面での対応力が非常に高まっている。われわれ(の本拠地)は日本にある。日本の品質や安全性の高さと中国のスピード感をうまく融合させていきたい。米国(の生産拡大について)は地政学的な側面もあり、いろいろ手を考えるしかない。
(聞き手 横山隼也)
この記事は会員限定です
残り 883文字
