──車載電池に巨大な需要が生まれています。
EV(電気自動車)化の大きな流れは間違いなく来ている。これまでEV大国は中国だったが、今はEU(欧州連合)が追い抜き、世界をリードしている。米国もバイデン政権に替わり、EV化に突き進んでいる。
一方、日本の自動車業界はEV化に慎重で、完全にガラパゴス状態だ。かつてはエコカーというとプリウスに象徴される日本のHV(ハイブリッド車)だったが、役目は十分に果たした。ここにしがみついていても仕方がない。このままでは、日本の車は海外に輸出できなくなってしまう。
国内の車載電池市場が小さいものだから、日本の電池メーカーは崖っぷちだ。海外の自動車メーカーに頼ることで、かろうじて健闘している。
──日本は「崖っぷち」からはい上がれるのでしょうか。
EVが主流になるまでのロードマップで、今はまだ第1コーナー手前。先頭を切っていなくていい。本当の勝負どころは2025年からだ。欧米の自動車メーカーが中韓の電池メーカーから電池を調達しているのは、25年までを見据えた動き。日本の電池は崖っぷちだが、中韓勢が今、何千億円もの投資をしたからといって焦る必要はない。まあ、危機感は持ってほしいけれどね。25年以降にどう動いていけるかが1番のポイントだ。
──25年以降、EV化の潮流が変わると。
そのとき走り回っている車は今売られているEVではないだろうね。自動運転やシェアリングなど新しい技術と融合したEVに変わっていく。ここでどんな特性を持つ電池が必要とされるか、という目で先を見るべきだ。
この記事は会員限定です
残り 728文字
