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ビジネス #電池世界争奪戦

「日本の電池は崖っぷちだが、焦らず25年以降を見据えよ」 インタビュー/旭化成 名誉フェロー 吉野 彰

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よしの・あきら 1948年生まれ。京都大学大学院工学研究科修了。72年旭化成工業(現旭化成)入社。85年にリチウムイオン電池を開発。2005年に大阪大学大学院博士(工学)。同年に吉野研究室室長。17年から現職。19年にノーベル化学賞受賞。九州大学栄誉教授。(撮影:梅谷秀司)
1985年にリチウムイオン電池を発明し、車の電動化の礎を築いた吉野彰氏。今、電池をめぐる世界的な動きをどう見ているのか。

──車載電池に巨大な需要が生まれています。

EV(電気自動車)化の大きな流れは間違いなく来ている。これまでEV大国は中国だったが、今はEU(欧州連合)が追い抜き、世界をリードしている。米国もバイデン政権に替わり、EV化に突き進んでいる。

一方、日本の自動車業界はEV化に慎重で、完全にガラパゴス状態だ。かつてはエコカーというとプリウスに象徴される日本のHV(ハイブリッド車)だったが、役目は十分に果たした。ここにしがみついていても仕方がない。このままでは、日本の車は海外に輸出できなくなってしまう。

国内の車載電池市場が小さいものだから、日本の電池メーカーは崖っぷちだ。海外の自動車メーカーに頼ることで、かろうじて健闘している。

──日本は「崖っぷち」からはい上がれるのでしょうか。

EVが主流になるまでのロードマップで、今はまだ第1コーナー手前。先頭を切っていなくていい。本当の勝負どころは2025年からだ。欧米の自動車メーカーが中韓の電池メーカーから電池を調達しているのは、25年までを見据えた動き。日本の電池は崖っぷちだが、中韓勢が今、何千億円もの投資をしたからといって焦る必要はない。まあ、危機感は持ってほしいけれどね。25年以降にどう動いていけるかが1番のポイントだ。

──25年以降、EV化の潮流が変わると。

そのとき走り回っている車は今売られているEVではないだろうね。自動運転やシェアリングなど新しい技術と融合したEVに変わっていく。ここでどんな特性を持つ電池が必要とされるか、という目で先を見るべきだ。

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