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ビジネス #マンション管理 異常事態

マンション管理員のリアル 「モンスター住民」に辟易

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イラスト:髙栁浩太郎

私が管理員になったのは2006年。経営する広告代理店が行き詰まり、食うや食わずのとき、家内が管理員の求人を見つけたのがきっかけだ。管理員室への住み込みのため家賃や光熱費がかからず、願ったりかなったりだった。

最初に赴任したのは京都市内のマンション。住民は皆よい人だったが、曲者(くせもの)が1人いた。配付された議事録の宛名に「様」が付いていないなど、ささいなことで文句をつける。マンションには「苦情処理記録簿」があり、歴代の管理員が住民からのクレームを記録しているのだが、その住民がほぼ毎日苦情を入れていた。

「契約車と違う車が止まっている」から「公園にセミの死骸が落ちている」までさまざま。私が住む管理員室にも頻繁に来ては注文をつけてくる。結局この住民とのトラブルがもとで1年弱で異動となった。

異動先の大阪府内のマンションも厄介だった。1人の男性が7年間理事長を務め、理事会は理事長の意見に従うだけ。組合経費で私物を購入することも多々あった。

管理会社の社員も「癒着」し、理事長の横領をとがめるどころか、理事長から組合経費で昼食をおごってもらっていた。あるとき、私が流用を指摘すると態度が硬化。以来午後3時ごろになると理事長が管理員室を訪れ、歴代の管理員の失態を延々とあげつらう。

管理会社の社員も、本来私が9時5時勤務であるところ、朝晩の散水や巡回、宅配便の受け渡しといった時間外労働を見て見ぬふりしていた。理事会への出席は残業代が出るが、それ以外はあくまで管理員の自主的な作業と見なし、残業代を払おうとしない。

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