男子学生が多いイメージが強い法政大学だが、現在は女子学生が4割に達している。MARCHの中ではいちばん多い15学部38学科を擁しているが、そうした多岐にわたる学問分野を生かした「サティフィケートプログラム」を2019年から導入している。
全学部生が対象で、「SDGs」「ダイバーシティ」「アーバンデザイン」などの科目群から選んで授業を履修し、必要単位を修得すれば「サティフィケート(修了証)」が取得できる。
「SDGs」のプログラムは、18年の法政大学「SDGsステイトメント」宣言を受け、翌年導入された。「国際協力論」「災害政策論」「人間と地球環境」など、各学部が抱えるSDGs関連の科目で構成されている。21年開講の「ダイバーシティ」は多様化する社会、「アーバンデザイン」は文理融合がテーマに設定されている。
「社会の多様化が進むに従い、学生もいろいろな学びを求めるようになっている。それを1つの学部に限定するのは無理がある。学びの幅を広げることで学生の期待に応えたかった」(小秋元段副学長)のが導入の背景だ。
所属学部の学生同様、リポートの提出や期末試験が義務づけられており、「SDGs」では35人が修了証を取得。「SDGsサティフィケートを履修することで考え方が変わった」と話す学生もおり、確実に成果は出ている。
もともと法政には、他学部が公開する授業を履修でき8単位まで認められる公開科目制度がある。サティフィケートプログラムは、公開科目を分野ごとに整備して、3テーマに体系化したもの。1つの校舎に複数の学部が混在し、学部間の交流が盛んに行われていたという背景がある。
「学校推薦型選抜(旧推薦入試)の面接で、法政大学を選んだ理由を尋ねると、公開科目制度が決め手になっているケースが多々あった。横断型のプログラムは、受験生への訴求力があると実感していた」(小秋元副学長)という。
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