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自己株買いで儲ける 需給3|大規模な買い手は株価にプラス

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(Zenzen / PIXTA)

株価急騰のきっかけに

会社が自社の株式を買い付けるのが「自己株買い」だ。明確な買い手として会社が名乗りを上げるので、需給が引き締まり、自己株買いを発表した後に株価が上がることが多い。

5月26日、シックスパッドなど健康美容機器を手がけるMTGは10億円を上限とする自己株取得を発表。5月25日終値で1528円だった株価は、5月27日に1739円まで上昇した。その後も1700円前後が続いている。

2019年の自己株取得枠合計は8兆円超。10年代前半は1兆〜4兆円だったので水準が上がっている。今年もすでに3兆円弱が設定された。記事下表は17年1月~今年5月に公表された自己株取得枠の合計ランキングだ。

1位はソフトバンクグループ。19年2月に6000億円、20年も3回公表し、累計3兆1000億円の自己株を買い上げた。19年2月に4000円台だった株価は今年1万円を突破した。

自己株買いは、理論的にいうと会社のお金が自社の株式に形を変えるだけなので、企業価値は変わらず、株価に与える影響は中立だ。だが実際はMTGのように公表後、株価が上昇することが多い。

投資法の1つとして自己株を取得しそうな銘柄を先回りして購入すれば、発表後の値上がりを享受できるかもしれない。

自己株買いは配当と並ぶ株主還元なので、毎年行う企業もある。表ではこの4年5カ月で自己株取得枠が何回設定されたか、その件数も掲載している。ソフトバンクグループは5回だが、トヨタ自動車は7回、KDDIが6回など、年に複数回設定することもある。

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