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共和党支持に逆風か コロナで加速する人口流出

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  • 安井 明彦 みずほ総合研究所調査部シニアプリンシパル
都市部から郊外へと人口が流出、民主党支持の地域が広がる可能性がある(Monica Almeida /The New York Times)

大都市からの人口流出が、米共和党の不安材料になっている。都市部に集積していた民主党の支持者が分散し、郊外や地方での共和党の優位を脅かしかねないからだ。

米国では2020年に大都市からの人口流出が急増した。各都市における人口の流入と流出の差を見ると、ニューヨークやサンフランシスコなど、生活費の高い大都市からの純流出数は、17〜19年平均の約2倍に跳ね上がった。

大都市からの人口流出は、家賃の高騰などを背景に、コロナ前から始まっていた。コロナ禍によるテレワークの普及や、混み合った公共交通機関での感染懸念が、こうした潮流を加速させたようだ。

勝ち組となったのは、大都市郊外である。クリーブランド連邦準備銀行の分析では、ニューヨークの場合、車で3時間以内の地域への流出が、それより遠い地域と比べ2倍以上の勢いで増えたという。

大都市からの人口流出は、共和党への脅威になる。これまでの選挙では、大都市への民主党支持者の集積が、郊外に強い共和党へ有利に働いてきたからだ。

伝統的に民主党の支持者は、大都市に集まって住む傾向が強い。歩いて買い物に出かけられるなど、都会的なライフスタイルを優先する結果だ。これに対して共和党支持者は、広い一軒家を好み、郊外から地方にかけて、散らばって住んでいる。

こうした支持者の分布は、共和党に好都合だった。大都市の選挙区では、民主党支持者の比率が高く、民主党の議員は必要な得票数を大きく上回って当選しがちになる。全米で同数の支持者が存在していたとしても、支持者が広く散らばっている共和党のほうが、効率的に選挙を戦える。

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