ファーウェイが「脱スマホ」加速 新分野への参入で巻き返しを目指す

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中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)は2020年12月21日、独自開発した車載用スマートディスプレーを発表した。

同社にとって、個人の自動車オーナーに向けた初めての製品だ。車両の前後に取り付ける2台のカメラと、8.9インチの液晶ディスプレー型の本体で構成され、近距離無線通信のブルートゥースでスマートフォンと接続することにより、カーナビゲーション、ドライブレコーダー、カーオーディオ、ビデオ通話などさまざまな機能が利用できる。

また今回の発表会では、若者向けのスマートテレビの新製品「Sシリーズ」も公開した。さらに、近くスマートビデオカメラ、スマートウォッチ、ワイヤレスマイクなどの新製品を続々投入すると宣言した。

同社の内情に詳しい関係者によれば、スマートフォンが主力であるコンシューマー事業は米政府の制裁強化で深刻な打撃を受けている。そこで、スマホ以外の新分野に積極参入し、生き残りを懸けた巻き返しを目指しているという。

とはいえ現実は甘くない。ファーウェイは19年に初のスマートテレビを発売し、「20年の販売台数1000万台、3年後の中国市場シェア20%」という目標を掲げていた。

しかし20年1~6月のスマートテレビ販売数は合計50万台にとどまり、中国のテレビ市場でのシェアは8位と低迷している。

(財新記者:屈慧、原文の配信は12月22日)

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財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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