東京・港区の路地を入ったところに、カウンター席のみで5席程度の小さな店がある。看板などはなく、ほとんどの人は店であることに気づかない。しかしこの店、富裕層たちが足しげく通う、知る人ぞ知る鉄板焼き店だ。
インテリアはシックな海外の調度品でそろえられ、落ち着いた雰囲気。最高級肉にマッチする1本数十万円はするワインがずらりと並ぶ。
この店が人気なのは、「誰にも知られずに、仲間内だけで集うことができるから」(ある富裕層)だという。顧客の中心はIPO(新規株式公開)で大きな資産を得たような若手富裕層だ。
昔の富裕層と違い、銀座のクラブやホテルの有名レストランなどは好まない。ある若手経営者は「見えを張っても意味がない。それより、これから何に投資すべきか、インナーサークルで情報をやり取りする場が欲しい」と明かす。
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