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名古屋で交錯する楽観と悲観 リニア開業延期は逆に吉?

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名古屋駅周辺は2027年のリニア開業を前提とした街づくりを進めてきた

名古屋市中心部のシンボルである名古屋テレビ塔が9月中旬、耐震改修工事を終え公開された。1954(昭和29)年開業の電波塔は、ホテルや展望台を備えた観光施設にリニューアル。足元の南北約900メートルに広がる久屋大通公園北エリアとテレビ塔エリアも、一体整備された。

テレビ放送電波受信用として建設された名古屋テレビ塔は9月に新しい姿を現した

開発を担った三井不動産の広川義浩・商業施設本部長は「全国で展開しているわれわれのノウハウを結集した」と強調する。ミストが立ち込める水盤の周りは写真を撮る人が絶えず、公園内に立つ高級ブランドやスイーツの店舗には行列ができることも多い。

ただ、本来はもっとにぎわっていいはずだった。当初の開業予定は東京五輪の開幕直前、今年7月下旬だった。同じく園内にあるスポーツ関連テナントの店員は「公園全体が五輪に照準を合わせて準備していた。コロナ禍も収まらない中での営業は厳しいが、来年に向けて頑張っていくしかない」と肩を落とす。一時期の「元気な名古屋」から比べれば、街全体に、ひっそりとした空気が漂っている。

リニア延期で「余裕」も

オフィス空室率も上昇している。名古屋ビジネス地区の9月の平均空室率は3.05%と5カ月連続で上昇(三鬼商事調べ)。高層ビル完成ラッシュとなった3年ほど前の水準に戻った。

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