──今回の試練をどう捉えますか。
精神的負担は旗艦工場のあるタイで11年に発生した洪水のほうが大きかった。あのときは(影響を受けたのは)何社かだけだった。コロナは試練だとは思っていない。
リスクマネジメントを重視してきた。だからコロナ禍では、赤字にならないことを強みにできている。例えばベアリングは自動車減産で環境が厳しいが、ほかの製品でカバーできている。外出が減ってもゲーム機が売れるというように、幅広い分野の製品群を持ち、バランスを取るように意識してきたことは間違いではなかった。
どこかが下がったとしてもどこかが上がる構成になっているので、これも驚くことではない。
──今期はOIS(光学式手ぶれ補正機構)もプラス要因として見込んでいます。
17年にミツミ電機と経営統合をするときに、OISの売り上げは二百数十億円だった。20年度は1000億円を目標にしており、今後2〜3年で1500億円まで伸ばす。LEDバックライトの需要がピークアウトする中で、第2のLEDバックライトになっている。これは消費者がきれいな写真を撮りたいと思っているからだ。
──昨年、自動車の鍵機構やドアハンドルの製造を手がけるユーシンを買収しましたが、自動車市場は急激に落ち込んでいます。
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