有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #トップに直撃

「“混沌"と“否定しない"が大学発ベンチャーを生む」 杉山知之 デジタルハリウッド大学 学長

3分で読める 有料会員限定
すぎやま・ともゆき 1954年生まれ。77年日本大学理工学部卒業。MIT(米マサチューセッツ工科大学)メディア・ラボ客員研究員を経て、94年デジタルハリウッド設立。2004年に大学院を、05年に大学を設置。工学博士(日本大学)。(提供:standard factory / 関 暁)
経済産業省が5月に発表した「大学発ベンチャー実態等調査」(2019年度)。大学別のベンチャー企業輩出数ランキングで、東京大学、京都大学などに続き全国11位と上位に入ったのがデジタルハリウッド大学だ。新興大学にもかかわらず、数多くのスタートアップ企業を生み出す秘訣はどこにあるのか。杉山知之学長に聞いた。

──ランキングでは北海道大学、神戸大学などの有名国立大学を上回り、私立大学だけでみると慶応、早稲田に次ぐ3位となりました。

スタートアップの誕生は大学院が担い手となっている。当初から研究開発型の大学院を目指さず、実務家を育てる社会人向けの院として2004年に設立した。教員はCGやゲーム、アニメなど各業界で活躍する実務家が多く、ほぼ全員が起業経験を持つ。

大学院生には「起業しろ」と言っていない。だが起業経験のある実務家教員から学ぶ中で、「やりたいことがあるが今の会社ではできない。なら会社をつくろうか」という発想になる。教員は起業に関して多くの失敗の経験があるので、助言もできる。ビジネスで成功している教員が出資することもあり、起業しやすい土壌がある。

──大学院生の年齢は20〜50代と幅広く、最近では学部から直接進学する学生も増えています。

大学院1学年70人のうち、今は約4割が学部からの進学者だ。社会人学生の場合、会社では部長であってもデジハリでは学部からの進学者と同じ大学院生。同級生としてフラットに付き合ううちに、刺激を受けて発想も柔軟になってくる。一方、学部出身者はビジネスに必要な厳しさを社会人からじかに学べる。学部時代にプログラミングやデザインを身に付けているので、社会人学生が持っていない技術もある。そういった組み合わせが起業を生む強みなのだろう。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数