みずほフィナンシャルグループはコロナ危機をどう乗り切り、反転攻勢をかけるのか。坂井辰史社長に聞いた。
──企業の資金繰り需要はどの程度逼迫しているのでしょうか。
海外で4兆円、国内大企業で11兆円、中堅・中小で2兆円弱、計約17兆円の申し込みがある。コミットメントラインの設定も合わせ、そのうち10兆円程度実行した。
海外は4月以降、資本市場が落ち着いたことで返済するケースも見られるが、懸念は中堅・中小だ。週1000件ペースの申し込みが今も衰えていない。
足元は流動性の問題だが、今後は損失を吸収できる資本が十分かという問題になってくる。政府系の金融機関と連携しながら取り組む。公的な立場だからできること、民間の立場だからできること、それらを組み合わせて解決できることがある。それを見定めてしゃかりきになりやっていかないと間に合わない。
──目利きが試されますね。
金融機関としての真価が問われる局面だ。財務だけでなく、事業内容や経営者の人柄などをしっかりと把握したうえで、事業計画を一緒に練り直し、コロナ後も大丈夫だと判断すれば融資している。
逆に経営者側がしんどいと言うのであれば、廃業や事業承継の相談にも乗っている。だが、コロナ以前から構造的な問題を抱えてきたところは非常に厳しい。
我慢してコロナ前に戻すのではなく、コロナとともに過ごす時代が、場合によっては3〜5年続く。顧客も金融機関も、変わる需要構造に対応しないといけない。
──リーマンショックのように影響が拡大する可能性はありますか。
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