三井住友フィナンシャルグループは3メガバンク体制発足から15年目にして初めてトップの座を射止めた。その秘密はどこにあるのか。太田純社長に聞いた。
──新型コロナウイルスの感染拡大で、資金需要は高水準です。現状に対する評価は。
国内外合わせて、新規で10兆円程度の資金需要があると想定していた。3月から見た3カ月間で、国内で約4兆円、海外で約3兆円、合わせて6兆〜7兆円程度を融資している。
コミットメントライン(融資枠)の設定も合わせると、国内で10兆円程度。中小企業についてはまだ増えているが、大手企業についてはだいたい手当てしたイメージだ。
これまでは運転資金が中心だった。しかしコロナ禍の長期化によって消費の低迷が続くとまだ増えるだろうし、今後は前向きな設備投資やM&A(合併・買収)に関する資金ニーズも出てくるだろう。
──とはいえ今後は、再生案件も出てくるのではないでしょうか。
将来的に考えると可能性は否定できないし、実際にニーズも増えている。そのため企業再生に関するファンドを立ち上げた。ただ、エクイティー(資本)を出してハンズオンで会社を立て直し、事業譲渡や再上場に導くという手法を経験した行員がいなくなってきている。だから今、チームを立ち上げ、経験者を寄せ集めて準備をしている。
──2020年3月期、純利益ベースでメガバンクトップに立ちました。
三菱UFJフィナンシャル・グループが、傘下の海外銀行で減損を出したからであって、たまたまだ。だから抜いたとは思っていないし、これが続くとも考えていない。確かに経費率の面においては伝統的に低く抑えてきたし、これまで努力した結果が出ている。しかし、ここのところ競争力が落ちてきているので、いま一度、まき直せと言っている。
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