「今まで一生懸命説明してきたつもりだが、投資家の理解を十分に得られなかった」。キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長は、3月3日に開いた株主向け説明会でこう思いを吐露した。
キリンは磯崎社長が2015年に就任して以降、ブラジル事業からの撤退、国内ビールの立て直しなど事業整理を進めた。一段落した19年から成長戦略として、医薬事業の強化に乗り出す。その一環で、19年4月には子会社である協和キリン傘下の協和発酵バイオの株式95%を取得し子会社化した。
こういった医薬事業強化に対する株主の反応は冷ややかだった。事業整理による採算改善で同社の株価は上昇したが、18年4月の日中につけた3199円をピークに下降。19年8月6日に化粧品や健康食品を手がけるファンケルとの資本業務提携を発表した翌日には、株価が前日比5%減の2258円に下がった。現在も2000円前後で推移する。
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