三菱財閥4代目総帥、岩崎小彌太が出資して設立された光学機械の名門ニコンが岐路に立っている。
ニコンの2020年3月期売上高は前期比12%減の6200億円に落ち込む見通しだ。かつては1兆円を超えていたが、7年連続でじりじり減収している。
最大の要因は主力であるカメラの不振だ。カメラを含む映像事業は通期で100億円の営業赤字に転落しそうだ。岡昌志CFOは「急速なカメラ市場の縮小が止まらない」と肩を落とす。
実際、デジタルカメラ市場はスマートフォンの普及に伴い、急激に市場縮小している。20年2月にカメラ映像機器工業会が発表した20年のデジカメ出荷見通しは前年比23%減の1167万台。ピーク時の10年に比べ10分の1以下まで縮小する。
さらにニコンにとって手痛いのはカメラのシェアまで奪われていることだ。キヤノンと2強を誇ってきた一眼レフカメラよりも小型化・軽量化に優れるミラーレスカメラを消費者が支持。ミラーレスで先行するソニーが躍進している。
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