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鮮烈な優勝から30年、音楽祭に込める思い バイオリニスト諏訪内晶子のチャイコフスキー国際コンクール優勝から30年

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  • 田中 泰 日本クラシックソムリエ協会 代表理事
国際音楽祭NIPPON 2020の芸術監督を務める諏訪内晶子。「この音楽祭は恩返し」と語る(©TAKAKI KUMADA)

2020年は、日本を代表するバイオリニスト諏訪内晶子が、第9回「チャイコフスキー国際コンクール・バイオリン部門」で優勝を果たして30年の節目の年に当たる。史上最年少18歳での優勝にして日本人初優勝。さらにバッハ作品最優秀演奏者賞とチャイコフスキー作品最優秀演奏者賞も受賞した。この完璧な勝利に日本は沸き立ち、新聞各紙が1面で報道したことも懐かしい。

この偉業によって時代の寵児となった諏訪内はその後も順調にキャリアを重ね、今や世界屈指のバイオリニストの一人に数えられる。

その諏訪内が芸術監督を務める「国際音楽祭NIPPON 2020」が現在、日本の3都市で開催中だ(2月14日〜3月15日)。12年にスタートした同音楽祭では、「イントロダクション・エデュケーション」「トップ・クオリティ」「コラボレーションwithアート」「チャリティ・ハート」の4つのコンセプトが掲げられ、世界の一流アーティストによるコンサートのほか、現代作曲家への作品委嘱や東日本大震災の復興応援、美術館や博物館でのコンサートなども行われる。そこには、リゾート地ではなく街中で開催することによって、日常の中にクラシック音楽を聴く楽しみを加えてほしいという思いが込められている。

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