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県立病院で主導権争い勃発、医師不在に翻弄される町 病院再編めぐり地元大学医学部と県に亀裂

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1947年に開院し、49年に県立となった河北病院

「過疎化が叫ばれる中、町長として医療と教育が最も重要なものと考えている。効率性だけで議論してもらっては困るのだが──」。山形県河北町の森谷俊雄町長は嘆きとも憤りともとれる口調で語った。

悩みの種は河北町にある県立河北病院だ。山形の県立病院では最も歴史があり、西村山地域(寒河江市、河北町、西川町、朝日町、大江町)の基幹病院である。

病院が診療体制の縮小に追い込まれたのは2019年の秋。森谷町長がとりわけ心配したのは小児科だった。科の廃止こそ免れたものの、常勤医が去ってしまった。

河北病院を訪れた際、担当医師の一覧表で確認すると、確かに「休診」の診療科が多く、小児科や皮膚科などの待ち合いロビーには人の姿がなかった。

医師引き揚げで診療科は「休診」が目立つ

「県立病院は民間病院と役割が違う。残念なのは、地域医療をどうするかというビジョンがいまだ見えないことだ」(森谷町長)

河北病院問題は、山形の医療界にも禍根を残した。山形県が山形大学医学部(山大医学部)を蚊帳の外に置いてリストラ計画を策定したからだ。県と山大医学部が衝突した経緯を振り返ってみよう。

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