有料会員登録
政治・経済・投資 #少数異見

ミレニアル世代が挑むべき「心地の悪い」交流 「忘年会スルー」から抜け出す

2分で読める 有料会員限定

2019年末、SNS上で「忘年会スルー」というワードが話題になった。「お金を出してまで上司の自慢話を聞きたくない」という理屈には一理ある。若かりしころに寝る時間を惜しんで成し遂げた武勇伝を聞かされても、働き方改革を促される若者に響くことはないだろう。しかし、この「スルー」が常態化することに対しては危機感も感じる。

今、人々はネットによって、従来より豊富な情報にアクセスできる。一方、得られる情報にはバイアスがかかる。検索エンジンに入力するキーワードや閲覧履歴から、好みや考え方に沿ったコンテンツが画面に表示される。

自身の主義主張に即したコンテンツが上位に表示されれば、異なる意見に接する頻度は著しく低くなる。無意識のうちに、心地よい情報しか入ってこない環境に身を投じ、物事を多面的に考え、見極めるのが難しくなっている。

そのうえ、SNSで見知らぬ人から得られる「あなたに賛同する!」という無責任な投稿で自身を正当化する。私たちは、意識的に情報バイアスを中立化させるアクションを起こさない限り、この環境から抜け出せない。

ネット世界の同調アルゴリズムから抜け出すのは簡単ではない。であれば、なおさらリアルの世界で異なる価値観や意見を掲げる人たちの中に率先して赴き、居心地の悪さの理由を考えてみることが必要ではないか。同調空間に浸っていては、仲間うちに評価される小さなイノベーションは生まれても、世の中の人が常識と信じる根深い仕組みを大きく変えるような、歴史に残るイノベーションは生まれてこない。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数