──2019年はタイヤメーカーにとっても厳しい年でした。
激動の1年だった。米中貿易摩擦に自然災害など、自動車産業全体が大きな影響を受けた。日本の内需は比較的安定していたが、輸出向けが自動車、建機のいずれの用途も厳しかった。北米はましだったが、南米、中国、欧州、アジアなど全体によくなかった。
──CASEがタイヤビジネスに及ぼす影響をどう見ていますか。
確実にCASEは進むが、どういう時間軸でどう進むかはまだわからない。従来、タイヤのビジネスは、乗用車用に代表される消費財と産業用の生産財とで異なっていた。生産財では航空機用が典型例だが、新品のタイヤを納めて、メンテナンスをして、摩耗したら表面を新しいゴムに貼り替えるリトレッドを行う、といったソリューションビジネスになっている。CASEになると乗用車も個人所有でないものが増えていく。生産財と同様に高い稼働率を実現する品質とサービスが求められる。
──勝ち残るための戦略とは。
材料技術の開発、サービス網の構築に力を入れている。デジタル領域では、19年春に欧州のフリートマネジメント大手を買収した。買収時点で87万台のトラックや乗用車をGPS機能などで管理する会社で、タイヤの不具合があった場合、われわれのサービス網へ誘導できる。今後は走行データをタイヤ開発に活用していく。
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