──2019年は中国市場の低迷が大きく響いた1年でした。
当初、中国市場は19年後半に少し回復するだろうとみていた。取引先の在庫調整は前半にかなり進んだが、足元の販売数量はほとんど回復していない。米中貿易摩擦の影響もあり、市場がいつ回復してくるか正直まだわからない。中国企業との現地合弁でAT生産を20年に増強する計画があるが、内容の修正が必要だと認識している。
──自動車業界はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の波の中にあります。
自動運転と電動化への対応に力を入れている。自動駐車を中心とした低速域での自動運転技術では長年の蓄積がある。ドライバーのモニタリングシステムも開発中だ。電動化では、われわれの強みである変速機にモーターやインバーターを組み合わせた電動アクスルを製造・販売する会社をデンソーと合弁で設立した。全部自社でやるのは難しいので協業が大事になる。
電動化が進むと、インバーターや電池を冷やすための冷却ポンプなど周辺部品の需要も増える。ハイブリッド車向けのこうした分野では以前から高いシェアを有しており、EV(電気自動車)向けも含めてしっかりと伸ばしていく。
──電動アクスルは競合が複数社存在します。アイシンの強みは。
EVになると車は静かになり、(歯車のかみ合いが悪いと生じる)ギアノイズをいかに減らせるかが大事だ。弊社はギア専門メーカーとしての長年の実績があり、技術や品質に強みがある。
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