──ネット広告が成長を続ける中で、広告主のメディアに対する態度はどう変わっていますか。
デジタル化によって企業と生活者の新たな接触の場が生まれていることは、広告主にとって大きな関心となっている。消費者の家の中ではエアコン、照明、掃除機、外に出れば車も小売店もネットにつながる時代だ。次世代通信「5G」が20年に商用化されれば、この流れはさらに加速する。
生活者のメディア別接触時間を調査すると、パソコン、タブレット、スマートフォンを合わせたデジタルメディアが1日当たり200分を超え、全メディアの中でいちばん多く、伸び率も高い。こうした新たな流れの中で、われわれは企業の活動を支援し、一緒にビジネスをつくる役割を担いたい。
──一方で、地上波テレビの広告市場は低迷しています。
テレビが生活者にリーチするメディアとして、依然として大きな力を持っているのは変わらない。スマートフォンより圧倒的にサイズが大きくて、絵が動き、音も出るというメディアはほかにない。ただ、広告主にとっては最も大きい予算が割かれているだけに、経済の先行き不安を考えた際に削られやすい部分はあるだろう。
広告のあり方が変わった
──デジタル化が進むことによって、広告の形そのものも大きく変わってきています。
従来の広告はメディアの中に枠があった。例えばテレビでは15秒、30秒というフォーマットがあり、限られたスペースでメッセージをどう伝えるかが重要だった。ただ、デジタル化で接触の場が増え、単純に二次元的なものだけではなくなっていく。
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