米グーグルが2019年10月、独自開発した量子コンピューターを用いて、従来型コンピューターでは困難な問題を解く「量子超越性」を達成したと発表した。量子コンピューターは理論上、特定の計算問題を解く性能が最先端のスーパーコンピューターよりも高いとされてきたが、グーグルは実験でそれを証明した。
従来型コンピューターは、あらゆる情報を「0」と「1」で表し計算する。量子コンピューターは、「0でもあり1でもある」という量子の「重ね合わせ」状態を利用することで、超高速の並列計算を可能とする次世代計算機だ。
今回グーグルが開発したのは汎用性の高い「ゲート方式」のもので、米IBMや中国アリババグループ、米国のベンチャーなども開発を進めている。それとは別に、複数の場所を回るトラックの最短ルートを計算するといった「組合せ最適化問題」に特化した「アニーリング方式」のマシンもあり、カナダのDウェーブシステムズやNECなどが開発している。
新素材開発を短期化
量子コンピューターの実用化を見越して、ベンチャーを中心にアプリケーション開発に励むプレーヤーも出てきた。
その1社が日本のQunaSys(キュナシス)だ。三菱ケミカルやJSRといった化学大手などと提携し、「量子化学計算」により新素材を見つけ出すソフトウェアの開発を進めている。
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