──20年の食品業界で注目すべき点は何でしょうか。
まず人手不足が課題となる。20年はさらに状況が厳しくなるだろう。調理する人、サービスをする人がいない。例えば、一昔前のホテルのレストランでは、何時間もタマネギを炒めることに価値があるとされていた。しかし、今後はホテルだけでなく中食、外食の企業でも、いかに調理の手間を削減するかが求められる。
2つ目が健康志向。20年は東京五輪が開催されることもあり、ベジタリアンやビーガンの観光客も増える。野菜の需要が拡大しそうだ。そうでなくても野菜を取りたい人が増えている。そのような消費者にターゲットを絞って商品を作ることが大切だ。
──環境対策も注目されています。
19年は脱プラスチック、フードロスについて世間の関心が高まった。今後は、企業の環境問題への姿勢で商品を選ぶ消費者が確実に増えるだろう。
今は紙ストローなどプラスチックの代替素材は価格が高い。製品化すると値段が10倍くらいになることもある。だが、導入する企業が増え、生産量が増加すればコストも下がる。フードロスについては、賞味期限を年月表示にするなどできるところから進める。世の中の流れは変わってきている。
──食品業界では多角化や海外展開に力を入れる動きがあります。
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