三浦市は神奈川県の三浦半島南端、人口4万2000人の街である。東は東京湾の浦賀水道に面し、西は相模湾、南は城ヶ島から太平洋を望む海の街だ。
主要な産業は漁業と農業だ。市内には遠洋漁業の拠点である三崎漁港がある。同漁港は国内有数のマグロの水揚げ港であり、ここで水揚げされたマグロは東京方面に出荷される。
三崎は「マグロの街」として観光客も多く訪れる。この港に揚がった新鮮なマグロを食そうと、休日ともなると有名店の前には長蛇の列ができる。最近は外国人観光客の姿も多く見られるようになり、にぎやかな光景になっている。
三崎漁港のほかにも間口、金田、初声(はっせ)、毘沙門の4つの漁港があり、近海ものの魚が豊富に捕れる。この近辺は遊漁船が多いことでも有名だ。三浦半島の東端にある剣崎には多くの釣り宿が並ぶ。春の産卵期を迎えた乗っ込みマダイ、夏のイサキやマルイカ、秋のワラサ、カツオやヤリイカ、そして冬のアマダイ、カワハギなど太公望を飽きさせない。
かつて釣り船は漁師の副業にすぎず、顧客サービスが行き届かない面も多々あったが、現在はそのほとんどが専門の遊漁船の看板を掲げ、船長も2代目、3代目となって船も大型化し、洗練されたサービスを展開する店が増えている。
農業も主力産業
魚ばかりが注目されるが、この街のもう1つの主力産業が農業だ。三浦市は三方が海に面しているが市域の多くは標高50~60メートルの高台にある。比較的平坦な台地であるためここで農業が営まれている。
歴史的に有名なのが三浦大根だ。煮物にしても崩れにくい白首大根で、三浦半島では古くから栽培されてきた。だが今、三浦大根を目にする機会はほとんどない。1979年に半島を襲った大型の台風20号で三浦大根は大きな被害を受けた。その後は小ぶりで甘みがあり人気が出始めていた青首大根に主役の座を譲り、現在は三浦で生産される大根のほとんどが青首大根になっている。
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