有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #トップに直撃

「戦略転換し世界一の創薬技術に力を集中」 田村眞一 そーせいグループ 会長兼社長

3分で読める 有料会員限定
たむら・しんいち 1949年生まれ。78年東京大学大学院修了、藤沢薬品工業(現アステラス製薬)入社。米バイオ大手の日本法人社長の後、90年そーせいグループを設立し社長。2016年に会長となるも、19年1月会長兼務で社長に復帰。(撮影:今井康一)
2期連続の赤字に陥り、今年1月、2年半ぶりに田村眞一会長が社長に復帰したそーせいグループ。2019年度中間(1〜6月)期は黒字化するなど業績改善は急だ。名物創業経営者はどのような戦略を取っているのか、目指すバイオベンチャー像は何かを聞いた。

──社長復帰したのはなぜですか。

3年前に外国人社長に私の後継を任せたが、コースを誤った。臨床試験(治験)第2相、第3相まで自社開発し、付加価値を上げる路線を取った。

製薬では開発、とりわけ後期治験に金がかかる。大きな研究開発費をかけるなどしたが、当社の体力を考えるとやりすぎだった。失敗すると当社などは倒れてしまう。日本の投資家・株主の支持を得られず、株価が下がってしまった。会社をつくった責任もあるので、老骨にむち打ってきちんとした見通しがつくまでやることにした。

──復帰後の業績改善は急です。どんなことをしているのですか。

いちばんの得意分野に集中している。買収した英ヘプタレスの強みは、薬の種を探す研究、創薬にある。約400あり、そのうち6割が未開拓の有望タンパク質。ヘプタレスはその標的に合う薬の種を見つける世界一の技術を持つ。

私は、着実に稼げるものをやっていこうと言っている。当面は、自前でやるのは前臨床、せいぜい治験第1相までにした。この段階なら失敗しても大したケガはない。

──米ジェネンテック、武田薬品工業と大型提携を結びました。

事業開発部門がエネルギッシュに提携を進めているからだ。私はただ指令を出しているだけ。交渉には深いサイエンスの知識が必要で、今はPh.D.(博士号)資格の社員が2人だけ。この人員は増強する。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数