アシックスの連結売上高は4000億円弱で、ここ10年間で約2倍に急成長した。成長を牽引してきたのが海外。1998年度に全体の3%程度だった海外の売上構成比は、2005年度には5割、直近の18年度では7割超に上っている。アシックスに入社してびっくりしたのが、この高い海外売上高比率だ。ただし、その売上高も15年に4000億円を超えて以来、足踏み状態が続いている。
主力製品はランニングシューズだ。過去を振り返ると、スキーなどウィンターレジャーが活況を呈したバブルの時期には、スキー製品をそろえるなど多角化を進めたことがあったが、バブル崩壊後はランニングシューズに回帰した。時代が異なるのでまったく同じというわけではないが、今回もファッション性の高いスニーカーブームに乗ってずれた軸を戻し、強いところをさらに強める方向に舵を切っている。経営資源をパフォーマンス(高機能)ランニングシューズに重点的に投入している。
ナイキ、アディダスは全世界のあらゆる領域のスポーツ用品で勝負する戦略だが、2大巨頭と同じ戦略では戦えない。アシックスはランニングが主力だが、その次にテニスとバレーボールで世界展開しており、ほかにも日本や米国でのレスリング、豪州でシェア9割を握るネットボールなど、強い地域と種目に絞って重点的に展開している。
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