中国経済の動向を観察するうえで、消費・レジャー産業の重要性が高まっている。商務部の統計では、2019年上半期(1〜6月)の小売総額は前年同期比8.4%増の約292兆円だった。うちEC小売額は同21.6%増で全体の19.6%を占めるまでに拡大。ECが実店舗を侵食する分野が増えている。
EC化の波がとくに大きい家電量販店業界を見ると、EC事業で後れを取った業界2位・国美(グオメイ)零售の上期売上高は前年同期比1.1%減の5150億円と停滞。早くからEC化に注力した蘇寧(スーニン)易購集団の売上高は同22.5%増の2兆0336億円と対照的だ。ただ、販促投資の負担増などで純利益は低水準。同社は、不動産大手・万達グループの百貨店子会社や仏スーパー大手カルフールの中国法人を相次ぎ買収し、家電以外の商品力強化を急ぐ。

[チャートの見方]
成長性は2018年度までの3期売上高CAGR(年平均成長率)、拼多多と順豊は2期ベース。財務健全性は18年度末時点の自己資本比率。収益性は18年度の純利益率。効率性は18年度のROE。各項目の最大値は50%、60%、20%、20%。最大値を超えた数値はカッコで表記
(注)▲はマイナス、「─」は赤字で算出不能 (出所)各社決算資料を基に本誌作成
かつてはナイキの模倣
アパレル業界では、スポーツ用品大手の安踏(アンタ)体育用品の成長が著しい。以前は米ナイキの模倣だと揶揄されることもあった同社だが、09年に買収したイタリア「FILA」の中国事業だけでなく、自社ブランドも絶好調。上期売上高は前年同期比40.3%増の2222億円、純利益も同27.7%増の372億円だった。自己資本比率は64%と高く、財務もいたって健全だ。
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