鹿児島県霧島市は薩摩半島と大隅半島の付け根にあり、県のほぼ中央部に位置している。北に霧島連峰を臨み、南は錦江(きんこう)湾に面して桜島を拝む。2005年に旧国分(こくぶ)市と周辺6町が合併して誕生した。人口は鹿児島県第2位の約12万4000人に上る。
街の特徴は大きく3つある。まずは南九州の交通の要衝にあることだ。鉄道では隼人(はやと)駅でJR日豊(にっぽう)本線と肥薩(ひさつ)線が合流する。日豊線は福岡県の小倉駅と鹿児島駅を結び、肥薩線は熊本駅と鹿児島駅をつなぐ。九州自動車道、東九州自動車道という高速道路が走り、空の玄関である鹿児島空港も擁する。
こうした交通利便性のよさに企業も着目しており、霧島市内には京セラ、ソニーセミコンダクタ、トヨタ車体研究所などの大手企業が拠点を構える。
2つ目の特徴が歴史、文化の宝庫であることだ。霧島の名の由来は「霧に煙る海に浮かぶ島」。天照大神(あまてらすおおみかみ)の神勅を受けた9人の神が、天上界から高千穂峰に降り立ったとされる。ほかにも海幸(うみさち)彦、山幸(やまさち)彦の神話を伝える鹿児島神宮や、建国神話の主人公ニニギノミコトを祭る霧島神宮がある。さらに上野原遺跡、池田家住宅主屋などの国の有形文化財、史跡、登録有形文化財などを抱える。
3つ目の特徴が豊かな自然環境だ。1934年に日本で初めて国立公園に認定された「霧島錦江湾国立公園」のほか、「霧島火山群」と称され、鹿児島県と宮崎県境を南北に連なる霧島連峰がある。
南の高千穂峰、北の韓国(からくに)岳の間には中岳、新燃(しんもえ)岳など大小28の峰々が連なり、旧火口や火山湖を集めて火山群を形成している。このうち新燃岳は18年3月に噴火して世間を騒がせ、今も活発な火山活動を繰り広げている。
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