千葉県船橋市は同県北西部の葛南地域にある人口約64万人の中核市だ。千葉県内では千葉市に次いで人口が多く、行政機関の集まる千葉市が「県都」と呼ばれるのに対し、船橋市は「商都」と呼ばれることが多い。
船橋市が商都と呼ばれるのは、古くから交通の要衝として栄えてきたからだ。江戸時代には海老川の河口域にあるという地の利を生かして水運で栄えた。佐倉街道や御成街道といった街道が通り、宿場町としても栄えていた。
今でも船橋市内には多くの鉄道が走っている。北から順に京成成田空港線、北総鉄道北総線、東葉高速鉄道、JR総武線・総武本線、京成本線、JR京葉線が東西を横切っている。またJR武蔵野線、東武野田線、新京成線が南北を走っている。市内を横切る鉄道は10路線35駅に及ぶ。
充実した鉄道網により、東京に通う勤労者のベッドタウンとして注目されてきた。1960年代後半から多くの団地が建設され、民間の分譲マンションが追随した。京成本線の海神駅周辺にある海神台住宅地のほか、現在の宮本付近に位置した「花輪台」などの高級分譲住宅地も誕生した。
多くの人を集めるには商業施設も求められる。67年にはJR船橋駅南口に西武百貨店(2018年2月閉店)、77年には北口に東武百貨店がオープン。81年にはJR南船橋駅に近い船橋ヘルスセンター跡地に「ららぽーと船橋ショッピングセンター(現ららぽーとTOKYO-BAY)」が開業した。
船橋のららぽーとは、国内では先駆けて高速道路のインターチェンジ近くに建設された大型商業施設だった。開発業者の三井不動産が首都高速道路湾岸線の開通を見越し、日本にもモータリゼーション社会が来ると読んだのだ。
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