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ビジネス #豊田章男100年の孤独

祖父・喜一郎へのオマージュ 「豊田章男 100年の孤独」 第8回

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  • 片山 修 経済ジャーナリスト

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(撮影:尾形文繁)

ラリー・キング:創業者の祖父は、リコール問題についてどう言うと思うか?

豊田章男:おじいさんは、“おまえが陣頭指揮を執って、信頼を取り戻せ”と言うと思う──。

これは、2010年2月24日の米下院公聴会への出席後、章男が出演した米CNNテレビの人気トーク番組「ラリー・キング・ライブ」での会話である。

ラリー・キングの創業者の豊田喜一郎に関する問いは、意味深長だ。章男に、創業者の思いを想像させたのだから。それは、まさしく「創業の原点」に関わる話だ。

困難な経営局面に直面したとき、経営者は、わらにもすがる思いで、「創業の原点」に立ち返る。創業者は、何を理念に会社を起こし、何に悩み、どう解決したのか。あるいは、創業者が自分の立場であったならば、どう判断するだろうか、と。

パナソニックの歴代の社長は、行き詰まると、創業者の松下幸之助に学ぶべく、京都市の松下資料館を訪ね、独りこもって考えるといわれる。森下洋一、中村邦夫、大坪文雄らがしかりである。

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