──早稲田大学の思い出は?
大学というのは長年連れ添ったお嫁さんのようだと感じる。当初は縁あって結ばれ、長年一緒にいるとかけがえのない存在となる。政治経済学部に入り、卒業後も早稲田の校友会の会合などをきっかけにいろいろな人と知り合うと、母校への思いは強くなる。
早稲田の学生時代でのいちばんの思い出は、囲碁との出合いだ。(東京都中野区)野方にあった下宿先のご隠居が囲碁好きだった。「そういえば小学校のときに亡くなった父も縁側で囲碁をしていたな」という記憶がよみがえり、大学1年生のときに囲碁を始めた。大学近くの碁会所に週3回ほど通い、碁の腕を磨いた。大学時代に三段まで腕を上げた。一生の友人と出会えたようなものだ。
早稲田で多様な人材と出会えたことは財産になった。当時は地方出身者が多く、さまざまな視点を学ぶことができた。同級生と酒を飲み語り合い、議論する。ああでもない、こうでもないと。学生の特権ですね。
今の早稲田は留学生が多く、グローバル化が進んでいる。評議員として大学に関わっているが、当時との違いに驚くばかりだ。アジアを中心に世界のさまざまな国から来た学生が集うことで、早稲田の多様性はさらに広がりを見せている。大学ランキングなどの指標でも、国際化の面で高い評価を受けており、卒業生として非常に誇らしい。
──OBとして校友会の活動にも関わっています。
卒業後も早稲田の縁が生きている。大阪早稲田倶楽部の会長に就き、校友会大阪府支部長も務めた。1919年に設立された大阪早稲田倶楽部は歴史が古く、今年100周年を迎える。5月25日には大阪新阪急ホテルでの記念式典を計画しており、法学部卒のニュースキャスター、辛坊治郎さんとともに講演する予定だ。
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