早稲田を志したきっかけは中学時代だ。尾崎士郎の小説『人生劇場』を読み、「早稲田っておもろい大学やな」と存在を知った。
上京し、地元の学生が集まる「大阪早稲田学生会」に入った。早稲田祭で出店したり、大阪で500人ほど集まるダンスパーティーを開いたりと。早慶戦のときには、前夜祭として神宮で泊まり込んで飲み明かしたのもよい思い出だ。
学生時代の仲間とは今も付き合いがある。3月にOB会を開き、約40人が集まった。一生の友人ができ、早稲田に来てよかったと心底思う。
有力私立の早稲田といえ、地元関西からの進学者は少ない。その魅力を伝えようと、大学のときに母校の大阪府立天王寺高校の生徒などを対象に「進学指導会」を企画した。当時、ラジオ番組の「百万人の英語」で有名だった教育学部の五十嵐新次郎教授を招いたところ、100人もの高校生が足を運んでくれた。今も地方の生徒を確保しようと、稲門会では進学相談交流会を全国で開き、奨学金制度の拡充を支援している。2018年度は2億円を拠出した。早稲田を愛する高校生の進学を、経済的な理由で断念させたくないとの思いからだ。
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