話し方がうまくなるには何から始めたらいいのか?
多くの方からいただく質問です。答えは簡単。ご自分の話している様子を、録音・録画することです。こう言うと、「自分の声を聞くのは嫌っ、無理!」という方がほとんどです。わかります。私もそうでしたから。でもこれだけはやってほしいんです。
一般的に、アナウンサーは話し方がうまいと思われていますよね。ではなぜうまいのでしょう? 持って生まれた才能? 私は、「アナウンサーは皆、新人時代に自分の話し方をチェックする習慣をつけさせられるから」だと思っています。
実は、私はアナウンサーになるつもりはありませんでした。友人がテレビ局のアナウンサー試験を受けるというので、面白そうだから自分も、と思って面接を受けただけなのです。
そんな状態だったためか、放送現場になじむのに苦労しました。中でもつらかったのは、自分が担当したニュースや中継リポートを、先輩と一緒に見直すことでした。
先輩は一つひとつ指摘してくれます。例えばニュースだと「早口すぎる」「間が足りない」「棒読みになっている」「語尾が伸びている」など。中継リポートだと、「無駄な言葉が多い」「一文が長い」「結論が遅い」「説明が回りくどい」「具体例が弱い」など。これをほぼ毎日行います。これを1年も続ければ、話すのがうまくなるのは当たり前ですよね。
もちろん、今のお仕事で忙しいあなたに、ここまでやっていただこうとは思っていません。気づいたときで結構です。複数の人にまとまった内容を話す機会があったら、こっそり録音してみてください。スマートフォンの録音アプリで、あるいは動画アプリで音だけ録ってみましょう。毎日でなくてもOKです。朝の業務報告会や社内でのプレゼンテーションなどがいいでしょう。面倒くさがらず、とにかく録音してみること。これが最初のハードルです。
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