NHKを退職してから2年半、主にビジネスパーソンや社長・役員向けのスピーチコンサルタントをしています。これまで本当に多くの皆さんが「話し方」について悩んでいるのを見てきました。しかし、その悩みの多くは、「そんな誤解をしているの?」と感じるものばかりでした。
そこで、私が実際に番組の司会やナレーションで当たり前のこととして実践してきたノウハウをお伝えすると、「伝わらない原因がそんなことだったなんて……」と驚かれてしまいます。
例えば、話し方と聞くと、「滑舌と発声こそ大切!」と思い込んでいる方のあまりにも多いこと! もちろんアナウンサーや役者、声楽家になりたいのならそこを重視するのもわかります。発声がよくなったら、滑舌がよくなったら、あなたの「印象」はよくなるかもしれません。しかし、印象だけでビジネスの成否が決まるほど甘くはありません。
一方、論理性こそ大事という意見もあります。結論を先に述べ、根拠と具体例を的確に入れればいいのだ、という考えです。
確かにそうなのですが、そういう方の話がいつも本当にわかりやすいか、聞きやすいかというのも怪しい気がします。例えば論理やリポートの達人である経営コンサルティング畑の方の話が、速すぎたり、細かすぎたり、難解すぎたりして、聞いていてつらいということはないでしょうか?
では、どうすればいいのか? それには、まず「話し言葉の特性」を知ること。どういう内容を用意し、どんな文章構成で、どんな文で伝えれば、相手が理解しやすいのかを知ることから始めましょう。
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