前方の席かそれとも後方の席か……。飛行機に乗るときに悩む人は多いだろう。
国内線の主要路線を筆頭におおむね前方座席の人気が高いようだが、本当に前方の席がすべての面で優れているのだろうか。
前方の席が人気の理由はいくつかある。まず思いつくのは降機時にかかる時間だろう。前方から順に降りるため、エコノミークラスでも最前列と最後列では機体の外に出る時間に差ができる。国際線で入国審査がある場合には、降機時の5分の違いが、結果として30分以上の差になることもしばしばある。
次に騒音だ。飛行機は前方ほど騒音が小さく、後方ほど大きくなる。最後尾は騒音で会話が難しいことも珍しくない。揺れも位置によって異なる。翼のある中央部は揺れが小さいのに対して、後部はどうしても大きくなってしまう。
もう一つ、前方の席がいい点は機内食だ。機内食は前方から配ることが多いため、後方の席では、希望のメニューがなくなってしまう可能性が高くなる。飲み物しか提供されない国内線でも、前方からサービスをしている間にベルト着用サインが点灯し、サービスが中断。結局そのまま着陸体勢となり、後方には飲み物が提供されないといったこともある。
エコノミークラスの前方と後方では客層も異なる。前方にはどちらかというと降機にかかる時間を気にするビジネスパーソンが多く、キャビンはおおむね静かである。それに対して機体後方は、ツアーや修学旅行などの団体客が割り当てられることが多く、にぎやかになる可能性が高い。
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