パリからアムステルダムまで片道18.99ユーロ(約2500円)。欧州はバスが安いと聞いていたが、これほどとは……。
2018年8月半ば、パリのフランス料理店のほとんどはバカンスで閉店していた。そのなかでもオープンしている貴重なレストラン、ミシュラン一つ星の「サチュルヌ」での夕食後、そのままアムステルダムまで深夜バスで向かうことにした。
今回利用したOuibus(ウィバス)はフランス国鉄SNCFの子会社が運営する格安バスだ。フランスを中心に欧州10カ国300都市を結ぶ。
欧州には1980年代半ばからユーロラインズという長距離バスが存在していた。だが、ドイツのミュンヘンを本拠地とし13年に運行を開始したFlixBus(フリックスバス)やOuibusの登場により、急速にマーケットが拡大している。
フランスで格安バスが急激に拡大した背景には、マクロン現大統領が経済産業相のときの15年8月に発効したマクロン法がある。この法律により、100キロメートル以上の長距離バスの路線開設が自由化され、それまで鉄道の独占だった区間に次々とバス路線が開設されるようになった。
価格はもちろん鉄道よりもはるかに安い。チケットはオンラインで購入し、バスに乗り込むときにスマートフォンの画面を運転手に提示するだけだ。
リクライニングを拒否され…
23時前、レストランから地下鉄で移動し、パリ・ベルシー駅前の乗り場に到着すると、欧州各都市へ向かう若者でにぎわっていた。清潔な車内にはWi-FiやUSBポートが完備されており、トイレもある。
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