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GMには感謝しかないが、VWにはだまされた 鈴木 修 その3(全4回)

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すずき・おさむ●1930年生まれ。中大法卒。銀行勤務を経て創業家の娘婿として58年スズキ入社。78年に社長、2000年に会長就任、08〜15年には再び社長を兼務したが、15年から会長専任。(撮影:吉野純治)

1981年から2008年まで提携していた米ゼネラル・モーターズ(GM)には本当に感謝している。スズキは最後尾で自動車に進出を果たしたメーカーだ。織機メーカーからオートバイメーカーに変わって、オートバイから4輪に力を入れて自動車メーカーになったが、自分流でがむしゃらに開発してきたため、基礎ができていなかった。

当時はオイルショックでガソリン価格が高騰していたが、米自動車メーカーは大きな車ばかりで、小型車がなかった。そんな中、GMとすでに提携していたいすゞ自動車の社長から「GMが小型車を欲しがっている。提携してはどうか」と声をかけてもらったのがきっかけだ。

車を自分たちで造り始めたとき、車の基本的な造り方を教えてくれた先生はいなかった。車の基本、特に雨に漏れない車を造るということが難しかった。雨は上から下へ降るということは常識だが、下からも横殴りもあり、もう想像できなかった。雨の浸入場所がどこかということがわからない段階で車を造っていた。そうした基本も含めてGMに教えてもらった。まさに大学生が園児の手を引っ張って園舎に連れていってくれる、という関係だった。

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