8月下旬の夕方、都内のあるローソン店舗に足を運んだ。以前は空きが目立っていたおにぎりや弁当の売り場には、ぎっしりと商品が並べられていた。
長年の課題としてきた夕食需要の取り込みに向け、ローソンがようやく本腰を入れ始めた。6月上旬からおにぎりや弁当、サンドイッチなどの発注時間変更に踏み切ったのだ。
コンビニエンスストアでは、加盟店が売れ行き動向を予測して本部に商品を発注する。エリアによって異なるが、弁当などは1日3回配送されるケースが多い。これまでローソンでは22時以降に納品される第1便を当日の朝9時までに、朝6時半以降と13時半以降に納品される第2・第3便を前日の14時までに発注する必要があった。
今回、大きく変えたのが13時半以降に納品される第3便だ。発注の締め切りを8時間後ろ倒しして、前日の22時へと変更した。これまでは取引先の生産体制や物流体制を考慮し、1日2回の発注にとどめてきた。が、主に夕方・夜間の商品を担う第3便は発注から納品までの時間が長く、十分な品ぞろえができていなかった。
加盟店側では、廃棄が出れば自らの負担になるため、売れ行きが読みづらい第3便の発注数を絞る傾向もあった。
こうした状況を改善すべく、昨年末から発注時間変更に向けて動きだした。ローソンの物流を担う三菱食品の協力を得て、食品メーカーや配送会社など280もの取引先と、作業時間やトラックの配送時間の調整を進めてきた。ローソンがここまで大規模なサプライチェーン改革を実施するのは実に30年ぶりのことだ。
この記事は会員限定です
残り 550文字
