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ライフ #医療費のムダ

空騒ぎ「高血圧の基準値」に決定打 「しっかり下げろ」が主流に

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ヒートアップの一途をたどってきた高血圧の基準値に関する週刊誌報道

血圧はいくつ以上が病気(高血圧)なのか──。高血圧の基準値をめぐる論争が、医学界を超えて、日本人の一大関心事となったのはここ4年ほどのことだ。

きっかけは2014年4月、日本人間ドック学会が「上147、下94」とする「新健康基準値」を発表したことだった。その基準が日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」(上140、下90を超えると高血圧)よりも緩かったため、「健康な人」の範囲を広げるものと新聞・雑誌が報じたのだった。するとたちまち医学界や有識者を巻き込んでの騒動となった。日本高血圧学会、日本動脈硬化学会などが問題点や矛盾点を指摘する文書を相次いで発表すると、人間ドック学会の理事は釈明に追い込まれ、このように新聞に寄稿した。「病気のリスクを示した診断基準とは違う。この範囲に入っていれば絶対大丈夫というわけではない」(読売新聞14年5月27日)。人間ドック学会の基準値とは、健康な人を対象に測った血圧の標準偏差95%の幅を示しているにすぎず、それをメディアが診断基準と混同したものだと説明した。そこで、いったんはメディアの誤解として事態は収束したかに見えた。

しかし、一度世間についた疑念の火は、以後も消えることがなかった。「高血圧は下げなくてもよい」とする有識者の意見は、メディアの間でくすぶり続けた。また過去20年の間にも高血圧の診断基準は頻繁に変更されてきたこと、基準を決める際、学会の有力医師に取り入り基準値を下げる(患者を増やす)よう働き掛ける「高血圧マフィア」が存在すること、降圧剤の国内市場規模はおよそ1兆円に拡大していること。1つひとつがスキャンダラスに報じられ、疑念の増幅をもたらしてきた。

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