各市場で独占的な力を有するGAFAの4社。その力の源泉は何か。数々の企業の競争戦略を研究してきた一橋大学大学院経営管理研究科の楠木建教授に話を聞いた。
──GAFAがそれぞれの市場において独占体制を築いた要因は何でしょうか。
いろいろなことに手を出してはいるものの、「何で儲けているのか」というロジックがはっきりしていた点にある。4社とも商売の本筋がシンプルに出来上がっている。
まずアップルは、iPhoneを中心とした特定少数の「ハードウエアの会社」だ。独創的なよい製品を作ることで、値段を高く設定しても売れる、人気商品にしている。原理的には1900年代前半に自動車市場を席巻した米フォード・モーターに近い。
アマゾンは「小売りの会社」。もっと言うと「ロジスティクスとオペレーションの会社」。これまた原理的には、スーパーマーケットの米ウォルマートと同じだ。
グーグルとフェイスブックは、共に広告が収益の中心を占める「広告業の会社」といえる。バーチャルな情報サービスで完結している点も共通している。

──フェイスブックの強みを挙げるとどういうものになりますか。
フェイスブックというSNSは広告ビジネスに極めてうまく合致している。利用者は生活に汲々としている層ではなく、「こんなに幸せ」「こんなに楽しい」と自己愛を露出している人たちだ。そのような人たちは金銭的な余力も大きい。消費者として購買能力が高い。
広告を出す企業からすると、フェイスブックの利用者は最初から選別されている。この仕組みは天才的だと思う。人間が本能的に古くから持つ自己愛に着目し、そのニーズをくみ取ったことも含めて、創業者のザッカーバーグCEOは本当に賢い。
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