民主党政権の二人目の首相の菅直人さんは、2010年7月の参院選前に「消費税を10%に」と言った。それで負けた。
菅さんの評価はマイナスとプラスがあるが、自民党の与謝野馨元財務相を自分の内閣に引っ張り込み、経済財政政策担当相にしたのはプラス面だ。菅さんは私に「官房長官を」と言ってきたことがあり、そうとう信頼してくれていたと思う。「与謝野さんを助けてほしい」とも言われた。消費税を目的税の方向に持っていく考えだからよろしく、と。実際に次の野田佳彦首相のときにそうなった。
野田さんは民主党代表選で、消費税増税を公約に掲げて勝利した。首相となった野田さんは増税に向けて動きだした。私は党の税制調査会長だったが、「多少、人がこぼれるかもしれないけど、いいですね」と尋ねた。野田さんはそれを否定しなかった。
この問題で、小沢一郎さん(元民主党代表)のグループが私にあれこれと言ってきた。私は「与党というのは、議論はいいが、最後は決めるんだ」と言った。
野田内閣は社会保障と税の一体改革関連法案を国会に提出した。民主党、自民党、公明党の「3党合意」が成立し、それに基づいて法案が衆議院で可決した。
この記事は有料会員限定です
残り 551文字
