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ベネズエラに迫るXデー 独裁下で深刻化する飢餓・窮乏

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ベネズエラの危機は想像を絶する事態に向かっている。窮乏や飢餓にさらされた国民の苦しみや経済の崩壊度合い(昨年のインフレ率は年率2616%!)は、国際社会の対応を見直さなければならないレベルに達している。

専門家の多くは、ベネズエラ経済が悪化すれば、マドゥロ政権は崩壊すると考えていた。ところが、政権は弱体化するどころか、権力を拡大している。新憲法を制定するべく、自らの息がかかった制憲議会を違法に立ち上げ、国民議会の権力を剥奪。政府要職にあった政敵は、選挙で選ばれているにもかかわらず首を切られた。

もちろん、ベネズエラをこうした混乱から救い出す最善のシナリオは、自由で公正な選挙によって政権交代が起きることだろう。しかし、権力にとどまるためなら平気で何百万人もの国民を飢え死にさせるのがマドゥロ政権であり、このような政権が選挙結果に従うとはとうてい考えにくい。

国内の軍事クーデターも2番目のシナリオとして考えられるが、望ましいものではない。そもそも同国軍隊はマドゥロ政権下で腐敗しきっており、クーデターが起きる可能性は極めて低い。

3番目のシナリオが、現在行われている経済制裁だ。しかし、ベネズエラ経済が急激に崩れていくのに対し、制裁はうまくいったとしても、ゆっくりとしか効果をもたらさない。北朝鮮などに向けた制裁がそうであるように、まったく効果を生まないこともある。

そこで残された4番目のシナリオは、国際的な軍事介入ということになる。ラテンアメリカ諸国のほとんど──とりわけ軍事介入を頻繁に受ける側だったメキシコや中米諸国──にとって、これが恐怖のシナリオであることは間違いない。だが、シモン・ボリバル(コロンビアやベネズエラ、ペルーなどの独立運動を指揮した革命家)は、ヌエバ・グラナダ(現コロンビア)やジャマイカ、ハイチ、英国から支援を取り付けることでラテンアメリカの「解放者」となったのだ。今は固定観念にとらわれている時ではない。

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