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ライフ #人が集まる街 逃げる街

変貌する“サラリーマンの聖地" 新橋[東京都]

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  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

忘年会シーズンである。職場の同僚や友達と飲んで、1年を通してよかったこと、うまくいかなかったことを振り返り「今年に区切りをつける」日本人の好きな習慣の一つである。

忘年会のシーンとしてよくテレビに登場するのが、東京都港区の新橋駅前SL広場の光景だ。いつの頃からか新橋は「サラリーマンの聖地」と呼ばれるようになり、テレビ画面には、酔っぱらってくだを巻いたり、ネクタイを頭に巻いたりしてご機嫌な親父たちの姿が映し出される。

新橋にはJRの幹線である東海道線、山手線をはじめ、京浜東北線、横須賀線が通る。ほかにも東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、また汐留側にはお台場に向かうゆりかもめ、都営地下鉄大江戸線などが通り、多くの鉄道が交わる交通の要衝だ。

駅前には多数の飲食店が並び、夜中まで活況を呈す。最近では外国人ビジネスパーソンや観光客の姿も目立つようになっている。

忘年会シーズンによくテレビに登場する新橋駅前のSL広場。名物のSLがネオンで輝く

どちらかといえば飲食店街のイメージが強い新橋だが、オフィスエリアとしても評価できる。官庁街を形成する霞が関や虎ノ門、大企業が集まる大手町、丸の内に近い。汐留には高級ホテルがあり、接待には近隣の銀座を使うこともできる。また出張なら東海道線で1駅先の品川から新幹線に乗れるし、羽田空港や成田空港へのアクセスもよい。その割に大手町や丸の内に比べてオフィス賃料が安い。エリア内に大、中、小企業が程よく分散していることが、飲み屋街でもどことなく雰囲気が崩れない要因となっている。

新道路開通で進む再開発

これまで新橋は大型の再開発とは無縁のエリアだった。駅周辺には飲食店と中小の雑多なオフィスビルが混在。その多くは築30年から40年が経過した老朽化建物である。敷地が狭いのに加え、土地の権利関係が複雑なため開発が難しかった経緯がある。

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