会計の基礎をPART1でひととおり学んだところで、PART2では企業の決算書を使って、実際の経済ニュースを読み解いてみよう。
足元の1年間の経済ニュースを振り返ると、マクロ経済では明るい話題が多かった。日本企業の経常利益はリーマンショック後からの回復が続き、足元は過去最高を更新。上場企業の稼ぐ力を産業別で見ても、かつて不振が目立ったエレクトロニクスが復調。2017年度は全産業が利益を積み上げる見込みだ。
ただ、経常増減率ランキングを見ると、企業によって明暗が分かれた。これは、個別企業の経済活動の結果によるもので、その浮沈がニュースに表れる。
上の年表は、この1年間で新聞をにぎわせた重大企業ニュースをまとめたもの。注目すべきは各企業を取り巻く「数字」だ。会計の視点で数字を深読みすると、企業の思惑や等身大の姿が見えてくる。

旬なニュースの中に会計を学ぶ好材料
たとえば昨年9月、JR東海が5.5兆円を投じるリニア中央新幹線が着工した。この完工後に発生する減価償却費をいったいどう負担するのか、いつになったら資金回収ができるのか。旬な話題の中に、会計を学ぶ好材料が隠れる。
今年5月のソフトバンクグループによる10兆円ファンド発足も同様。ファンドを連結決算に取り込むことで、レバレッジ経営といわる同社の貸借対照表(BS)にどんな影響があるのかは、深読みする価値があるだろう。
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